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刀剣研磨處、本阿弥流御刀砥師の河本光誠です。日本の伝統と技を汲む研ぎ師として日本刀をより美しく磨き上げます。

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 刀に砥石を当てるという事は女性の化粧を落とし、素顔に返すようなもの。
 その時点で刀工が鍛え上げた地鉄(じがね)、刃文が鮮明に現れる。
 現代、研師の仕事は、刀の機能回復は言うまでも無く、刀の素顔に従って再び化粧を施し、より美しい美術品にする事、保存を助けることの2点が肝要である。
 刀工と研師はそれぞれの役柄から、作曲家と演奏家にも例えられると思う。

新着情報
2016/3/24
 ・独自ドメイン( toukenkenma.com )を取得しました。
2006/1/12
 ・ホームページ開設しました。 よろしくお願いします。 

2007/1/11
 ・あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願い致します

2009/3/04
 ・料金表更新
 私は19歳で昭和54年春より、神奈川県平塚市に在った永山美術刀剣研磨研修所で、4年間修行に励みました。
 短いようにも思えますが、一般の研ぎ師達が内弟子と成り、10年を1つの区切りにしているなか、徒弟制度の不必要な部分をそぎ落とした非常に中身が濃い学校でした。
 何よりも恵まれていた事は、当時入門した同期生が私を含め6名もいた事でした、其の時同時に住み込んでいた兄弟子が7名、同時に同じ目標を持った者達が回りにこんなにもたくさんいる状態でのスタートでした

師匠永山光幹と修行中の河本光誠
▲修行時代 左が師匠の永山光幹 中央が私
 中途半端なアフロヘアー?が時代を感じさせます。
 6畳一間あたり3人住み込みの生活も、本当に楽しかったです。
 師匠はもちろん1人だけですが、細工場(仕事場の事を本阿弥ではこう言う)の周りを見渡せば色んな答えが其処に有るのです。
 こんなすばらしい環境で4年間過ごさせて頂きました。
 研修所卒業時には、師匠よりもう一年間修行してみてはと諭されたのですが、私なりに思うところがあり、半ば強引に出所?したと言う経緯もありました。

 確かに自分でも遣り残している事がたくさん有った事は良く分かっていました。
 ただあのまま、次は「こうしろ」「ああしろ」で動き、それが出来ても自分自身の判断でない所がもどかしかった気がします。
 勿論其のときは、自分で判断しどんどん先へ進めるだけの経験と技量がなかったとは思います。
 結果的には卒業し最初の年の研磨技術発表会は普通入選でしたが、翌年は初入賞で努力賞、其の翌年から3年連続特賞受賞、その後更に特賞4回を加え多数の優秀賞努力賞受賞と続き、平成11年12月10日九州初の研磨の部無鑑査に認定されました。



 本阿弥流永山の研磨とは“晴れた研ぎ”であると師匠永山光幹(重要無形文化財保持者、人間国宝)から教えられました。
 御刀を研ぐという事は、砥石を当て、研ぎ減らすという事に他なりません。
 錆びのひどいもの、形が大きく崩れている物などこそ、安易な研ぎをするべきではないと思います。
 砥ぎ師に与えられている責任はとても重いものです。

  一振りの刀を研ぎ上げるのに其の刀に掛かりっきりで約10日〜2週間以上の時間を要します。
 これは、仕事が上手いとか下手とか関係なく、当たり前の工程を、きちんと砥石を利かせて行くと、掛かる時間です。
 





御刀の手入れについて

 御刀は一度研げば、大きく錆びさせたりしなければ、ほぼ20〜30年、否それ以上は手直し程度で済むものです。正しい手入れ方法は要約すれば、古い油を打粉で拭い取り、新しい油を塗るということですが、細かな作法は日本美術刀剣保存協会等でも紹介されていますので、そちらを参照されて下さい。

協会サイト http://www.touken.or.jp/toriatsukai/teire.html


 TV等で、てるてる坊主の様な物で、刀身をポンポンと叩いている光景が有りますが、あれは、打粉と言って研磨の最終段階で使用する内曇と言う砥石の粉を中に詰めている物です。
 何に使う物かと申しますと、古い油をその細かい砥石の粒子で拭い取るための物なのです、当然細かいと申しましても、砥石の粉ですので、何度も使用していると、刀身の鏡面加工状に成っている部分が、だんだんと白っぽく成って来ます。
 この為、ただ保存が目的だけであれば、普段の手入れは刀身に油を塗り重ねるだけの方が刀には優しいとも言えます。
 一方、研ぎ師として本意ではありませんが、打粉を打って軽く化粧が取れた位が丁度好いと言われる愛刀家の方もいらっしゃるのも事実です。

 何れにしましても、油の付き過ぎは良く有りません、刀身には関係ないのですが、此方は白鞘(刀を休める為、朴の木で作った白木の鞘)に悪影響を及ぼします。
 目安としまして、予め、油を良く染み込ませたネルで、べったりと刀身全体に塗り渡した後、油用拭い紙を刀身に軽くあてがい元から先まで軽く「すー」と拭い取ってやる位が適当だと思います。
 白鞘は“続飯(そくい)”と言ってご飯粒を練った糊で合せていますこの糊に油が染みて鞘が割れてきたりしますので、刀身全体が薄い油膜に覆われる程度が丁度良いのです。

 そくいを用いているのは、くさびを打ち込む事によって、鞘を割り、中の掃除やメンテナンスが出来る様にしている為です。最近は鞘師さんも手を抜く人が増えてきて、そくいを練る手間を惜しんでか、ボンドで安易に貼り合わせている物も多くなって来ました、これは後の手入れが出来ないばかりか、刀身に錆を呼ぶ原因に成ったりします。
 此方の方も、木を用いている為後々のメンテナンスの事などを考えると(ガタが出たり、鯉口が固くなったりする為)信用のある鞘師を選ぶ事が肝要かと思います。
 当店では研ぎ専門の為、白鞘、はばき等は製作して居りませんが、安心して任せられる職人に発注しております。



御刀研磨處
  http://toukenkenma.com
 〒800−0251 福岡県北九州市小倉南区葛原3丁目10番25号
 電話 093-280-5511  河本光誠
  mail@toukenkenma.com

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